ミュージカル『ウェイトレス』について

 

 

私の敬愛する女優の高畑充希さん。彼女がきっかけでまた素晴らしい作品に出逢ってしまった。

 

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ミュージカル『ウェイトレス』

 

2021年

🗼東京公演 日生劇場

03月09日~03月30日

🍲 福岡公演 博多座

04月04日~04月11日

🐙 大阪公演 梅田芸術劇場 メインホール

04月15日~04月19日

☕️ 名古屋公演 御園座

 

本作は、アメリカ映画「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」(2007年)をベースに製作された、ブロードウェイミュージカルです。2016年3月にブロードウェイにて上演が始まると、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演、及び、ロンドン・ウェストエンド公演も大盛況となりました。グラミー賞ノミネート歴を持ち、楽曲を手掛けたサラ・バレリスを始め、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティヴを全て女性クリエイターが担当したことがブロードウェイ史上初の出来事として注目を集め、そのキュートな世界観が女性の心をわしづかみにし、圧倒的な支持を得ました。

(公式のイントロダクション丸引用)

 

4年前のNYで高畑充希さんがこの作品に出逢い、作品と音楽に感動して次はロンドンまで足を運び、再びNYまで観に行ったという作品。2020年放送の『おげんさんといっしょ』では「走ってサントラを買いに行った」ってエピソードを話してたくらい高畑充希さん自身が大好きな作品、ミュージカル『ウェイトレス』

そんなミュージカル『ウェイトレス』を「良い作品!観て良かった!」だけで終わらせるのではなく、こうやって日本に届けてくれて。自分自身が作品を広げる一つのきっかけになってくれるところがたまらなく好き。このエピソード、あまりにと高畑充希すぎる(とは)

 

 

 

作品の発表がされたのは、2020年10月01日。変わらずコロナ禍ではありながらも、またエンタメが生活に戻りつつあった時期。この頃は心のどっかで「最近感染者数も減ってきてるし余裕やな〜」って思ってた。まさかここから大千穐楽までに2回も緊急事態宣言出るとは思わんかったなあ、、、🥲

 

 

 

ミュージカル『ウェイトレス』に関して綴られた高畑充希さんの投稿。この作品に対しての愛や、想いが伝わる。

それにしてもこの「自由の翼フォント」を選ぶ高畑充希ほんま激かわなんよなあ😭😭😭

 

 

 

そして、2020年11月03日

『おげんさんといっしょ』にて劇中で歌われる『She Used to Be Mine』を初披露。わたしはこの時、星野源さん好き期ピークで。放送前は「高畑充希星野源の共演やばい」ってスタンスやったんやけど、この曲披露された後は一気に「高畑充希しか勝たん」モードに引き込まれた。多分番組開始30分以内に歌唱されたと思うんやけどその後番組の記憶無いくらい引き込まれた。

お父さんルックのシュールさ忘れてしまうくらいやから相当なんよな。この時は英語歌詞。これがまた沁みる。ここで改めて「高畑充希の歌声が好きやなあ」って実感出来たと同時に「ウェイトレスが無事開催されますように」と強くお祈りした。

それにしてもこのスタジオ内にポマター医師を演じる宮野真守さんがおったんもおもろすぎん??次の『おげんさんといっしょ』が楽しみすぎる。

 

 

そして迎えた初日。節目のタイミングで投稿されるこの直筆メッセージが大好き。高畑さんの紡ぎ出す言葉が大好きなんですけど、そこに直筆でのメッセージというオプション。そりゃあ好き。さっきから好きしか言ってないな???

 

 

 

めちゃくちゃ個人的な話にはなるけど、実習期間とコロナ禍の影響で1年と10ヶ月ぶりの高畑さんやったんよね。今まで当たり前に会える機会があって、当たり前に会えてきたから、ここまで生で拝めへん期間が空いたの初めてやったし、余計に心にくるものあって。思い出深い1日になった。

 

 

ここからは楽曲の話も交えつつ、終演後に殴り書きしたメモを引っ張り出しながら、感想をつらつら書きたい。台詞も歌詞も曖昧ですが!!!

 

あくまでも〈高畑充希のオタク|20代女性|学生と社会人の間|予備知識も音楽の知識もゼロ〉の人間の感想なのでお手柔らかに🥧

 

 

 

🥧 一幕 🥧

 

幕が上がると、舞台上に高畑充希が立っていて大号泣。毎回「ほんまに高畑充希ってこの世に存在するんや」ってなる。

 

01〈 What's Inside 〉

 

『ウェイトレス』の世界観に一気に引き込まれる楽曲。冒頭から繰り広げられるアンサンブルの皆様との完璧な掛け合い。実際にボウルへ放り込まれる、粉や液体に衝撃受けた🥣 大切に大切にパイを作り上げていくジェナの手や表情が素敵。

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この曲最後の「めちゃくちゃだわ!」の時の目がおっきすぎて毎回「おめめデカ!!!!」ってなってた。これは毎回思ってた。

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ここからジェナとカルの掛け合いから自然に二曲目に繋がる流れが好き。

 

 

02〈 Opening Up 〉

 

「ついにウェイトレスが始まる!!!」って気持ちがブチ上がるこの楽曲。軽快なリズムも、計算し尽くされたハモリも、登場人物たちのコミカルな動きも、全部全部かわいくて。物語の導入としては最強で最高の楽曲。作り込まれたセットを存分に使った演出に釘付けになる。一人ひとつずれたら全て崩れてしまいそうな精密な掛け合いは見ててほんまに気持ち良かった。

 

「はじめよう〜いつものように〜🎶」

で舞台前方に歩み寄る三人が格好良すぎるし、

「コーヒー入れて ハロー いかが?」

で手あげるのもめちゃくちゃ格好良いんよな。

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メニューボードにチョークで〈今日のスペシャルパイ〉の名前を書くジェナ。毎回この字に見惚れてた。アルファベット書いても美文字な高畑充希どない?

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大阪公演でジェナの運んでるカートからケチャップやらマスタードやらが落ちたんやけど、それを拾って、カルからのスライディングパイ受け取るの間に合わせる高畑充希。あれは完全に職人技。

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曲最後の方でジェナが、カルにおぼん飛ばすところはいっつもヒヤヒヤして「落としませんように」って祈ってしまってた(何様)

 

そして最後の「ジャン🎶」のところの決めポーズがめちゃくちゃ格好良い!!!!!!決まったー!!!ってなる

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っていうかジェナ達が着ている制服って、形もスカートの丈感もデザインも色味も全部かわいいよな、、、🥣

 

 

 

03〈 The Negative 〉

 

初っ端からフルスウィングなミュージカル『ウェイトレス』

こんなにかわいらしい曲調、メロディやのに内容は全身全霊、全力のR18で。噂には聞いてたけどこんなにド直球で来るか!!!って初日は衝撃を受けた。まあでもそんな衝撃は最初だけで回数重ねるごとに「最っ高にエンターテイメントやなあ〜!!!」ってにやにやが止まらんかったな。

トイレのセットで水道から流れる水の音が細かすぎる。『ウェイトレス』はセットも細部まで作り込まれてる。すっごい細かい。

 

ジェナ、ベッキー、ドーンの三人の関係性が曲中で上手いこと表されていてとても秀逸。

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妊娠検査薬みて妊娠が判明して「くそ!!!」って言うジェナの表情がかわいいんよな。それな。

 

 

04〈 What Baking Can Do 〉

 

曲前の「人生はピチピチのピーチパイ」「なせばなるのパイ」ここの言い方が毎回かわいい。

 

パイの中に全てを詰め込むジェナの歌。過去も垣間見れて、より一層ジェナに惹かれる楽曲。ジェナにとってのパイ作りって、自分と向き合う時間であり、お母さんとの対話の時間でもあり、一番ジェナが自然体になれる時間なんやろうなって。

 

何が凄いって実際に手を動かしてパイ作ってるところ。ボウルに材料入れて、混ぜて、生地伸ばして。粉なんか舞に舞ってるし、手は粉まみれやし。歌いながらパイ作ってるんよ。シンプルに凄い。

 

「なんとかなる だってママが 教えてくれた パイは最高〜🎶」の、部分で台回しながらパイ生地パンパンしながらママとくるくるするところが好き(圧倒的擬音)

そしてその後「秘密も隠せる」のところでママがジェナの鼻ツンってするところも好き。

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「本当の気持ちを上手く抑え込んで」でローラー式の伸ばし棒もって生地伸ばしながら揺れて歌うところかわいいんよな〜〜〜!

 

「だから私は幸せそうにパイを焼くの〜〜」後の伸ばしと「 シュガー バター フラワー 教えて 」部分のパワフルさ。あの高畑充希の華奢な身体の一体何処からあんな声量が出るわけ???

って毎回高畑さんが出演される舞台観るたびに言ってる気がする。圧巻の歌声。圧倒的歌唱力。

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05〈 Club Knocked Up 〉

 

産婦人科での楽曲。この曲もポップでかわいいんやけど「 かわいいエイリアンの奴隷」ってフレーズに「なるほどそうやって表現するんか」って衝撃受けた。

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診察台乗って運ばれてくるジェナが、曲終わりに身体ふら〜って揺れるんかわいかった(細かい)

 

 

ここはジェナとポマター医師の出逢いのシーンでもあって、とても大切な場面。

 

初日観た時に宮野真守さん出てきた時の空気の変化にびっくりしすぎてツイートしてもうたもん。『おげんさんといっしょ』で出てくる、雅マモルしか知らんかったからやっぱりすごい人なんやな〜って実感した。その時のツイート🕊

 

 

毎回妊婦用ビタミン剤の処方箋の落とし方や、拾い方に変化があって面白かった!

大阪公演ではポマター医師が自分の膝でキャッチしてたし、なんならジェナがキャッチしてた回もあった(笑)この時のジェナの表情(笑)

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糖質制限してるポマター医師に人魚のマシュマロパイを差し出すジェナ。そこで一言「悲しい人生ね」って言葉投げるんやけどここ毎回めちゃくちゃいい表情してたよね??

その時、診察台に身を乗り出すんやけど、足のつま先まで綺麗で「この人は手指の先から足の先までジェナを演じてるんやなあ」って思ったことを今思い出した。この一連裸足なんかわいい。

 

ここでジェナが診察室出た後に流れる、

〈Pomatter Pie〉

この時のポマター医師が最高にかわいい。子どもの時に戻ったような表情。聴診器で生クリーム頬張っちゃうもんね。脚バタバタさせて退場していくポマターお茶目でかわいい。宮野真守さんっておっきいからそのギャップがまたかわいいんよね。

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06〈 When He Sees Me 〉

 

奥手なドーンが赤裸々に歌い上げるこの楽曲はぶっ刺さる。舞台全体使って駆け回りながら、あの声量で高音を歌い切る宮澤エマさん半端ない。

2回目観劇時は「このあとちゃんと現れるんよ!!!(オギー)😭」って思いながら観てた。恋を始める前って、人を好きになるのって、一歩踏み出すのってすっごく怖いんよなあ😭

この楽曲でドーンのことより深く知れるから、ジェナとベッキーとドーンのキャラの違いが濃くなって面白い。一人一人全然違うくて良い。みんな違ってみんな良い。

 

ドーンが投げたケチャップキャッチするジェナ

「なぜだ?」って聞くドーンに「なぜ?」ってハモるジェナとベッキー

ケチャップの入れ物にマスタード入れるドーンにバレないように差し替えるジェナとベッキー

オレオ取り上げたり、お客さんのこと布巾で拭くドーンを阻止したり、ナイフ取り上げたりくるくる後ろで踊り回ったり。

この楽曲は後ろの動きもコミカルでかわいい。その上すっごく細かく、丁寧やからこそ何回観ても飽きへんねんやろうな〜〜〜ウェイトレス。

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スプリングフィールドで行われるパイコンテストでは賞金が20,000ドル貰えることをジョーに聞くジェナ。彼女の心が大きく揺れる瞬間。

 

セーフティーネットなしでジャンプするパイ」の時のジャンプが日に日に高くなってて、高畑充希どんだけ軽いん???ってなった。軽々あんな高さまで飛ばされててかわいい。

「ストロベリークリームをリボンのように飾り付けます」のあとのカメラ〈カシャッ📸〉が毎回可愛くてにやにや。ここは最大のオペラグラス案件。

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 その後バス停でポマター医師と遭遇するジェナ。

診察室と違うところで会うと全然空気違うんよな。妙に初々しいと言うか、ジェナもウェイトレスの格好やし余計に。密会感。

 アールが火曜日は仲間と飲みに行くから「私、火曜日が大好き」っていうジェナの顔がもうほんまにそれはそれは嬉しそうで、その分切なかった。

 

「今まで食べたパイの中で一番美味しかった」の後の「食べたの?あなたのドクターには内緒にしておいてあげる」ってやりとりが自然体で可愛くてたまらん。

 

 

07〈 It Only Takes a Taste 〉

 

二人の距離がグッと近づくこの楽曲。

「歳は41か42、」ってポマターが言ったあとの「それは……ありが、とう?」って答えるジェナの表情が最高に好き。何とも言えん感じ。「いやすみませんそうじゃなくて!!」って大焦りするポマター見て「ふふっ」て笑うジェナが好き。スキーーーーーーーー!!!!🤦🏻‍♀️

 

不安や悩みや秘密、本当の気持ちを全部混ぜ込んで詰め込んで焼き上げたパイってジェナにとっては全てで。そんなパイをひと口食べただけで全部分かるって、「特別だ」って言われたらそりゃあ気持ち傾く。

ジェナと寝たくて「パイの店を出せる」って言ったアールとは違う。この時も見返り求めないポマター医師、、、ずるいけど反則やけど好き🤦🏻‍♀️

だってシェイクスピアよりあなたの方が素敵だ」って言われる人生どこ???そんなん好きやんな

 

お家セットに変換していく時の、この恍惚な表情。幸せなことを隠しきれんジェナ。ここのジェナの表情が「恋のはじまり」感あってめちゃくちゃ好き。

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そこからのアールとのお家のシーンやから落差がすんごいのよ。

アールはアールで何か過去にあったんやろうなって思わされる台詞もあって。ジェナが話していた通り「昔はああじゃなかった、今は辛い時期」なんかも知らん。確かに、ジェナのママが亡くなった時に側に居てくれたはアールな訳で。出逢いからずっと嫌な奴やった訳じゃないから、色々他にも理由はあるけど余計に別れ切らんのやろなって。

 

 

08〈 You Will Still Be Mine 〉

 

アールはまずサビを思い出せんのよ。

「永遠のオンリーワン 君は俺のもの」ってか細い声で歌うジェナ。ここの歌声があまりにも切なすぎる。

 

「そうだ」の後の顎を手であげるシーンのジェナの表情がすごいんよ。全然笑えん状況やのに笑っちゃうこの感じ。秀逸

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アールの歌の歌詞に出てくるのは「君は俺のもの」であって完全にモノ扱いで、アールがジェナを担いで連れて行くときの表情があまりにも切なすぎて。感情死んでるもんあの顔。

でもちゃんとぶつからんように屈んでくれてるアール(これに関しては渡辺大輔さん)が優しくてかわいい。

 

 

 

09〈 A soft Plase to Land 〉

 

初めて5分間のデートをするドーンにメイクを施すベッキー。その横でドーンからのリクエストの「恋する」を作るジェナ。やっぱりこの3人のシーンほっこりする。

 

「 シュガー バター フラワー 」🌬

フーッて吹く粉が客席まで届きそうで。ミュージカル『ウェイトレス』の象徴的なシーン。ここで変わる照明の色が幻想的でたまらなく好き。センブロやとジェナの吹いた粉浴びれるもんな?ほんまやったら浅草寺の煙みたいに浴びたかったけど流石にアウトやから我慢。

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この曲中たまご片手割りの日と両手割りの日の違いは何なんやろう、今回の議題。私が観た中やと6(両手):4(片手)の割合やった。ホンモノのたまごでもニセモノのたまごでも片手割りはかっけぇよなあ

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この曲にも色んな想いが詰まっていて、

 「ママが言ってたどんな夢も必ず叶うわ、ジェナ」「夢を信じる人に 幸せは来るの」「耐え難い時に夢が支えてくれるわ」「信じていれば」

ジェナのパイ作りは独りよがりなモノでなく、しっかりと思いやりと優しさを仲間たちにも分け与えていて。それはママから受け継いだモノなんやなあってこの歌詞見たら感じる。

 

鏡を見て自信なさげに「それなりに美人に見える」って言うドーンに「それなりに?あなた美人よ」って言葉をかけれるジェナが素敵やし「あなたって思いやりと優しさの国の女王様ね」ってジェナに対して言葉を掛けれるドーンが素敵。

 

 

パイコンテストに出るためにソファにお金隠さシーン。ジェナが初めてアールに対して行動を起こす印象的な場面。最後の膝枕たまらんよな。トントンッてアールのこと誘うジェナの表情最高🥴🥴🥴

 

 

10〈 Never Getting Rid of Me 〉

 

来ました!!このミュージカルイチの盛り上がりを見せるこの楽曲。オギーは登場シーンからもう十分おもろい。おばたのお兄さんって絶対これからミュージカルで大活躍すると思うねんな。歌えるし動けるしおもろいし三拍子揃ってるもん。

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今までの楽曲もコミカルやけどこれはもうこのミュージカル最大のコミカル曲でしょうよ。徐々に着実に惹かれていくドーンがかわいい。

 

「君は僕と決して離れられない」💐💨

お兄さんの退場シーンは唯一拍手が起こってて、会場のみんな完全に心持ってかれてたなあ、、、私も完全にそのひとり(笑)

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ここでまた高畑充希のオタクが出てくるけど、この曲中のジェナがずっと楽しそうなんよな。あくまでもジェナではあるんやけどちょっとゆるくラフそうな感じ。かわいい。

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11〈 Bad Idea 〉

 

来ました私の大好きな曲 🥰🥰🥰

日に日に『Bad Idea』前の盛り上げが進化していて、観客を巻き込みに巻き込んで楽曲に入るその姿に釘付け。

唐突で突拍子もないジェナの行動も、この巻き込みが大きければ大きいほど「wow🤭🤭🤭」って感じでニヤニヤしながら『Bad Idea』に入ることが出来るんよね。それにしてもまじでジェナの突拍子の無さすぎる行動って危険。観てるこっちはそれが楽しいんやけど。

 

「それ…だけ?」って誘惑するジェナがたまらんのよな。その後の「…なに?」もたまらん。

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「妊娠初期の軽い出血は全く問題ない」で畳みかけてくるジェナも、大慌て大焦りのポマターも。もう自分では全く歯止めが効いてなくて、終いにはキスしちゃうジェナ。その後の「やっちゃった」って時の顔がほんまに「やっちゃった」顔で良い。出て行こうとするジェナを、ポマターが診察台飛び越えて阻止するんもおもろいし、自分からキスしといて「どうしたいの?」って聞くジェナもおもろいし、妊婦に良くない食品リストに書かれているコーヒーを飲みに誘うポマターもおもろいし。ここの掛け合い全部おもろいし、掛け合いの速度が早すぎて目離せん👀

 

そして始まる『Bad Idea』

最初は「これはいけないこと」って離れようとするんやけど、どんどんゼロ距離になって惹かれ合うふたり。いけないことって分かっていながらも深みにハマってく、、、だってもうお互いがお互いに大切で、足らんところを補ってくれる存在なんやもん。そりゃあ落ちてくよなあ。

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「これはいけないこと」から

「 今必要なの このいけないこと 」

って曲中に180度変わるのも好き。

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診察台両手で叩きながら回るねんけど、そのシーンの時パイの箱が飛び跳ねるかわいいんよなあ。

そのあとカバンもパイの箱も放って診察台の上で抱きしめ合うふたり。その時に二人の左手に光る薬指の指輪がまた良い味出してんのよ。

 

「いけないことしよう 2人で」

診察台の上のジェナ、診察台に飛び乗るポマター この図はもう脳内再生させただけでも歓声上げたい構図。

 

何回も何回も色んなところで言うて申し訳ないけど「高畑充希の脚が最高!!」これに尽きる。脚ばっかり見てしまう(?)

 

 

 

ここで一幕は終わり。

ここまであっという間で、幕間の休憩時間がいちばん長い案件勃発してた。

 

 

🥧 二幕 🥧

 

幕開け早々完全なポマターに溺れてるジェナ。産婦人科のドクターとお医者様ごっこがしたパイ」この映像に残ってて感動した。

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12〈 I Don't Plan It 〉

 

この楽曲は、LiLiCoさんver.もりんこさんver.も最高にパワフルで心震える。当たり前やけど2人とも歌い方が全然違うくて、自分に合わせたアレンジで歌ってるから、どちらも聞き応えあった。

この曲はパワフルなんやけど、背中を押してくれるというよりは、ジェナのことを肯定してくれてるんやなって感じる。

 

「自慢しないけど、恥ずかしくもない」

このフレーズが好き。

 

「私にとって正しい間違いよ あんたもそうよね 救いなの 生きる力湧き上がるわ」

ここのフレーズでうっすらずっと思ってた「なぜ不倫をするんやろ」って気持ちがストンと落ちた。決して不倫が良いって訳じゃないけれど、世間的にどう言われようと、ベッキーにとってもジェナにとってもこの状況が「救い」であり「生きる力」なんよな。

 

ずっと「まあまあの幸せで良い」って思っていたジェナが、自分の意思で選んだのがポマター医師との不倫な訳で。「不倫」って行為がどうってよりもう何よりも「会いたい」って気持ちやったんかなあ。。。

 

この後ジェナはポマターに会いに行く選択をするんやけど、数あるパイの中で「ちょっとワイルドなワイルドベリーパイ」を選ぶんよ。その時のジェナの心境について考えるだけで楽しい。

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13〈 Bad Idea(Reprise)〉

 

二幕も大盛り上がり『Bad Idea(Reprise)』

ここでジェナがポマター医師の白衣を着るんやけどブッカブカで、改めて二人の身長差感じてかわいいいいってなる🥲🥼🩺
 

「引き返せない」「そう間違いじゃない」

「いけないことはすごく素敵」

もう大いに楽しんでるふたりが可愛すぎるんよな

 

「ありがとうポマター先生」の声が色っぽすぎて毎度骨抜きにされ「上下逆さまパイナポーパイよ」での大開脚!!!セクシーすぎん!?(大興奮)この一連大好きすぎて頭抱える。

 

診察台の裏にパイナポーパイをくっつけるところあって、退場の時見えてんけど可愛すぎパイ🥧

 

そして 高畑充希「暗闇のダークチョコレートパイ」の言い方楽しみすぎ問題 が発生してた。

大阪公演は毎日入ってんけど、見事に毎日進化してた。日に日にねちっこくなる「暗闇のダークチョコレートパイ」たまらんすぎ 🍫🖤

 

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三者三様の「いけないこと」が繰り広げられるこの曲。「いけないことはすごく素敵」結局いけないことって楽しいんよな、、、結局な。

 

診察台の上のポマターを見上げるジェナの顔大好きすぎてここもオペラグラス案件。

 

 

〈幸福を追求するパイ〉

ジェナの空想の中のふたり。お互い幸せそうすぎて夢の中では一生笑い合っててくれって思ってしまう。

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お姫様抱っこで診察台に乗せるポマターの手が優しすぎるんよ。最後まで手添えてる感じ。

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でも現実は、奥さんとお葬式に出るためにポマターは不在で。「奥さん」ってワード聞いて明らかに落ち込むジェナの表情が切ない。これが現実なんよな。

 

 

14〈 You Matter to Me 〉

 

赤ちゃんとの将来に不安を抱いて葛藤してパントリーで涙するジェナ。

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このタイミングで「会わずにはいられなかった」ってパントリーに駆け付けてくれるポマター。不安な時に寄り添ってくれるんは反則なんよ。まじで何処までもずるいポマター、、、好き🤦🏻‍♀️

 

「こんな関係終わらせなきゃいけない」

「でもどうすればいいか分からない」

って葛藤するジェナに「二人が良ければいいじゃない」とか、そんな無責任な言葉を掛けるんじゃなくて「パイの作り方を教えてくれないか」って尋ねるポマターは何処までも優しい。優しすぎるくらい優しい。更に名前入りのパイの型までプレゼントしてくれるんやもん。もう全私が好き(?)

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「大事な人 一緒に居てくれるだけでいい 」

この楽曲の二人のハモリがすごく素敵で、お互いの想いが通じ合ってるなと感じる分余計に切ない気持ちになる。突発的で衝動的な『Bad Idea』と比べたら、色んな想いをしっかりと丁寧に包み込んでくれる『You Matter to Me』は対極的で、その対比も良いんよな。

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「赤ちゃんへ。いつか貴方を20分間黙ったまま抱きしめたい人が現れるわ。あなたの思いを誰かが真剣に受け止めてくれる。それがあなたの大好きなことになりますように。」

今までパイに感情を詰め込んで焼いていたジェナが、自分の想いや感情を「赤ちゃんへ」ってお腹の赤ちゃんに話しかけるようになる、もうこの時点でジェナはちゃんとママなんよな。

ジェナがこの言葉に出逢えたのは、ポマター医師が居たからであって。ジェナに本当に大きなものを与えてくれたんやなってしみじみするこのシーン。

 

こちらの場面写真があまりにも天才すぎる。

粉まみれの手で抱きしめるん良すぎ。

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15〈 I Love You Like a Table 〉

 

ドーンとオギーの結婚式。この楽曲も最高にかわいい。

 

吹奏楽部パーカッションとしましては、ここのパーカスパートがめちゃくちゃアガる。

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16〈 Take It From an Old Man 〉

 

ジョーがジェナに歌うこの楽曲。「あんたには何かある」この言葉は確実にジェナにとっての魔法の言葉なんよな。

こうやってジェナがどんな選択をしようと、周りには受け止めて肯定してくれる人ばかりで。それはジェナが今までみんなに無意識にしてきたことで。まじでダイナーに訪れる人みんな愛おしい。

 

「伸ばすんだ手を年寄りの方へ」この歌受けてのジェナの表情がたまらなく好き。

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そんな幸せ空間に、アールが来てお家に連れて帰られるジェナ。ソファーや戸棚に隠していたお金がバレてしまって問い詰められる。この時に打ち明けようとするんやけど、ギュッてまたアールが強く抱きしめるんよね。じゃあ言えんくなるんよ。その時ジェナの表情は「恐怖」とか「同情」とかじゃなくて、また他の全然違う「諦め」とかに近い感情なんかなって感じた。

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17〈 She Used To be Mine 〉

 

初めて『おげんさんといっしょ』で聴いた日からこの日を待ち侘びていた。MIKKAIイベントで日本語ver.歌ってたけど、やっぱりストーリー踏まえて、ジェナとして物語中で歌う『She Used to Be Mine』は当たり前やねんけど、全然違うかった。そんなん当たり前やねんけど!(何回目)

ジェナの気持ちを全部閉じ込めた歌。すべて嫌いじゃないけれど、真っ直ぐで心打たれる。

 

前方の席に入って初めて涙が出てること確認出来たんやけど、最後列でも「涙を流しながら歌ってる」ってことは仕草や声の震え方とかから十分に伝わってて。舞台ってどうしても前列と後列、2階席と3階席では見え方が変わってくると思うねんけど、どこで見ても格好良かった。大阪の梅芸2階席で観た時の声の響き方が天才やった。

 

「ろくでなしに利用されて」でアールの方を力強く指差すジェナの表情は、怒りとか悔しさとか色々ごちゃ混ぜになってて涙出た。

 

「自分の中に生まれた この命が戦えと言う」

のところで部屋のセットから大きく開けるんやけど、まあそれはそれは壮大で歌とのマッチがすごい。

 

千穐楽では最後の「私のものだった」の部分の溜めで1階席前方から、2階席まで高畑さんがブワッて見上げててんけど、「この場におる全員に届けたい」って意思が伝わってきて心震えた。格好良すぎた。

 

この曲で改めて、舞台の上でスポットライト独り占めしてる高畑充希が大好きすぎると実感。

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この後のシーンは私が『わたしは真悟』の面影を感じたこのシーン。

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18〈 Wha't Inside(Reprise)〉

 

出産前にまさかのポマター妻に出くわすジェナ。笑うしかないわな???

 

出産のシーンの「アールの赤ちゃんは欲しくない!!!」ってこのミュージカルイチの大声やない?

 

出産後の「ちょうだい」にはちょっとアセアセしたけど、赤ちゃんと対面してつきものが取れたようなジェナの表情が忘れられん。守るべきものが出来た女性ってほんまに強い。

 

 

ここでずるずる関係を続けるわじゃなくて、別れを選ぶのがジェナとポマターらしくて好感。

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「月に連れて行ってくれた感謝のムーンパイ」

お別れのシーンは、ポマターが納得して退場する時と、納得出来ずに出て行く時があったような気がしたんやけど気のせいかな。

 

これからポマターはパイを見るたびにジェナのこと思い出すやろうし、ジェナはポマターがプレゼントしてくれたパイの型を見るたびにポマターのこと思い出すやろうなって思ったら胸がザワつく。これで良かったんよな、、、😭❔🥧🌙

 

 

19〈 Everything Changes 〉

 

ジェナの母性が溢れに溢れすぎていて、高畑充希もしかして子ども産んだことある??って思わず疑ってしまったもん(?)

 

「転んでも立ち上がれる」

「高い壁はもう消えて この瞬間長い夜が明ける」

「忘れない今日がふたりのバースデー 生まれ変わる」

「すべて変わる」

もう歌詞の至るところから新しいスタートを感じてとても好き。

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ジョーからの手紙を読むジェナ

「我が唯一の友へ 新しいスタートを切れ!」

「パイの店をあんたに譲る」

、、、いやもうジョー😭😭😭ってなるよな。まさかの展開すぎるもん。最初のジョーが出てきたシーンでは意地悪じいちゃんかと思ってたけど、こんなん好き😭😭 ちゃんと回想でも〈しっしっ〉ってやってるし、ジョーのジェナへの愛に毎回泣いてしまう。

天を仰ぎ見るジェナ、良い ☁️

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20〈 Opening Up(Final)〉

 

そしてパイの箱の裏からルルちゃん登場!ルルちゃん3人おったけどしっかり性格出ててどのルルちゃんも可愛かったな〜〜〜🤦🏻‍♀️🍒

 

歌の前に「別皿で〜🎶」って言うダイナーのみんなを一人残らず丸ごと抱きしめたい。

 

最後の最後まで動きが細かくて、可愛くて思わず手拍子しちゃうファイナル。『Opening Up』で終わるところがまた新たな始まりって感じがしてとても良いよね。これからもずっと続くんよな。

 

そして最後の「sugar butter flour」は号泣必須。

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おわり!!!🥧

思った10倍くらい長くなった(笑)

 

 

大阪公演千穐楽の高畑さんの言葉が

「今、大阪は大変な時期ですけど、エンタメを通して皆さんと一緒に笑顔になれてエンタメの力を再確認した」

「時には音楽の力を頼りながら、頑張りましょう」

 

大阪公演の時って大阪府内で爆発的に感染者数が増えてる時期で。自分自身も行くか迷ったし、こんな状況でミュージカルなんか観に行って良いんかなって思った。でも一番に応援している人の口から発せられるこれらの言葉を聴いて「こういう時こそエンタメの力や音楽の力に頼るのも大切なんやな」って実感した。と同時にその言葉を生で聴くことが出来るのはなんて幸せなんやろうって噛み締めた。

 

 

そして大千穐楽の高畑さんの言葉

「東京から名古屋まで完走出来ちゃったことにビックリしています。」

「このカンパニーもってるな」

「私自身四年前にこの作品に出会って、大好きになったんですけど。ポップに見えて下ネタだし日本の皆様に受け入れてもらえるか心配だった」

「今日は特に客席が盛り上がってくれていて、演じていて凄く楽しかったです」

(※ニュアンス)

 

「出来ちゃったことにビックリ」って最高に高畑充希を感じませんか?言い回しが高畑充希。やっぱり高畑充希やなあ!!ってなった(笑)

 

 

コロナ禍で行われた稽古や、2度目の緊急事態宣言下での初日公演。そして3度目の緊急事態宣言で軒並み中止になるイベントの傍ら迎えた名古屋での大千穐楽

 どこかお祈りのように、おまもりのようにずっと言い続けてきた「最後まで走り抜けられますように」って言葉が現実になってるこの事実。

 地方も含めると何百人単位がこのミュージカルのために動いてる訳で。キャスト、スタッフが誰一人欠けることなく最後まで走り抜けることが出来たのは、勿論高畑さんが言うてた通り「もってるカンパニー」なので運や巡り合わせもあるやろうけど。それより何より日頃の感染症対策や、軽く軟禁状態の地方公演、そういう積み重ねがあってこそやと思うのでこの状況下でこんな素敵なエンタメを届けてくれた『ウェイトレス』カンパニーの皆様は感謝してもしきれん。

 

ミス・サイゴン』が中止になってしまった時に高畑さんがInstagramで綴っていた「感情の濃厚接触」が49公演も出来たんやと思うと泣いちゃうな???

 

 

そしてそしてなんと!高畑充希さん20代最後の年に、彼女の原点であるミュージカルで 「第46回 菊田一夫演劇賞」受賞。どこまで行くんや高畑充希

 

 

この言葉一字一句全部纏めて大好き。

改めて受賞おめでとうございます🥧🌙

 

 

再演があるならば、もちろん高畑さんが演じるジェナがまた観たいのは当たり前やねんけど。どんな形であれ日本での再演があれば良いなって心の底から祈る日々です。

この初演をきっかけにずっと続けばいいな🥣

 

そしていつか本番のブロードウェイを観に行きたいという新しい夢が出来ました 🎫

 

本当に本当に出逢えて良かったな

ミュージカル『ウェイトレス』🥧

 

今日もみんなが笑顔でダイナーにて

パイを届けることが出来ますように!

 

また逢える日まで!!

 

(こんな長文を最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら本当にありがとうが止まりません。なんとここまで〈14,444字〉でした衝撃的。卒論なんかな?って勘違いしちゃうな?お付き合い頂きありがとうございました!)

 

 

この記事に出てくるお写真はここから引用しました!

最後にみんなでこの映像を観て余韻に浸ろう🥧